ハーレー入門者が知っておきたいブレーキパーツ

ブレーキパーツ

1970年代から1990年代までのオートバイは、スピードとパワーの時代でした。ブレーキパーツのカスタムといえば、パワーを引き出すために制動性を向上させるのが目的でした。しかし、時代は変わってスピードを出さなくても楽しめるデザイン性の高いハーレーが求められるようになりました。安全性が確保できる程度の制動性であれば十分という感じになってきたのです。

今ではブレーキホースのカラーが18色というバリエーションで、好きな色でカスタムできるようになっています。ブレーキホースがメッシュになっているものもあります。ブレーキは油圧で制動をコントロールしていますが、ゴム製のホースだと制動時の圧力で膨張してしまいます。

これをステンレスやアルミのメッシュで包まれたチューブに交換することで、ホースの膨張を低滅させることができます。これによりブレーキタッチやコントロール性能がアップするというメリットがあります。

レースシーンでも使われている機能性の高いパーツで、見た目がかっこいいというのも魅力です。ハーレー入門者でも、ブレーキがどうなっているのかは大切な知識ですから、ちゃんとメンテナンスして常に万全な状態に整えておきましょう。

入門者必見、ハーレーのブレーキシステム

ブレーキシステム

ハーレーのブレーキシステムは、入門者にとっても比較的わかりやすい項目です。

かつてのハーレーは、フロント・リア共にドラム式を採用していました。ドラム式とは、車輪内部にあるドラムにブレーキシューを設置、ドラム側へ圧迫することで車輪を止める方式です。コストが掛からないというメリットがありましたが、制動時に発生した熱がこもりやすいというデメリットも存在していました。

1970年代に入るとディスク式に移行する車両が増加し、ハーレーにも採用されることとなります。ディスク式は、キャリパーという部品で両脇から車輪を挟み込み、車輪を止める方式です。

ケーブルとカムを接続した機械式のものも存在しましたが、現在は液圧式のものが一般的になっています。液圧式では、フロントの場合はハンドル部分に設置されているレバーを握ると、キャリパー部分に油圧が掛かり、ピストンが押し込まれパッドが両脇から車輪を挟み込み、摩擦力によって静止へと至る仕組みです。リアの場合はペダルを踏みますが、構造や仕組みについてはフロントと同様です。

現在はバイクのみならず、自動車や航空機など幅広い用途で使用されるほど制動方式の主流となっており、自転車にも採用されています。